ドミノ倒し 2010 5 1

 最近は、日本でも、欧州のニュースが増え、
とりわけ、ギリシャの財政問題がよく報道されています。
 そこで、多くの日本人は、不思議に思っているでしょう。
確かに、ギリシャは歴史ある国だが、
経済の規模では、中小の国に属する。
それが、なぜ、EUやユーロ、それどころか世界経済を揺るがすのか。
 実は、こういう事情があります。
アメリカ製の金融商品の大半が欧州に輸出されたこと。
投資銀行というと、アメリカを連想しますが、
実は、欧州の銀行もアメリカ並みに投資銀行業務を行っていました。
さらに、欧州の銀行は、中欧や東欧の新興国に貸し込んでいました。
不動産バブルは、アメリカよりも欧州の方が大きかったのです。
欧州大陸には、複数の金融立国がありました。
 ドミノ倒しは、16世紀のヨーロッパで考案されました。
現代では、「金融ドミノ倒し」でしょうか。
 こうした事情を、ドイツ国民の皆様は、よく理解してほしいのです。

ヨーロッパ 2007 12 2
 きっと、ヨーロッパは怒っているでしょうね。
「アメリカ人は、中国製のペットフードに問題が発見されて怒っているが、
我々は、アメリカ製の金融商品に問題(サブプライム問題)が発見されて、
大損をしてしまった。どうしてくれる」と。






















































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